2020年12月01日更新
■サッポロビール株式会社 広域法人営業本部 本部長代理 担当部長 松田 正哉
■道の駅 伊達の郷 りょうぜん 駅長 酒井 祐一
■一般社団法人全国スーパーマーケット協会 アドバイザー 牛島 晃(ファシリテーター)
※以下、敬称略
牛島)
皆様も、松田様の前で言うと怒られますけど、他社のビールさんでも、そういうきっかけ・ご縁があれば。ただ単にこういう企業とどういう連携したいというときに、ちゃんと相手の思惑、或いは相手の関わりみたいなものがきちんと、“自分が自分が”ではなく、“自分達が当然こういう事やりたいんですけど、そこと誰だったらマッチするのか”というのは考えなければいけないですね。
今はインターネットで色んな事調べられるじゃないですか。そうするといくらでも引き出しありますよね。企業も今までは商売という所で考えると、取引の相手がよければ、消費者が満足すれば、といった時代であったのですが、これからの時代は本当に、環境にも配慮しているとか、働き方に対してもちゃんと考えている企業であるとか、その辺を問われる時代なので、企業は間違いなくそこに対して価値をつけていきますね。それと単純に高い安いっていう事ではなく、前々から言われていますように、「物売り」ではなく「事売り」や「人売り」など、もう完全に時代がそっちに向かっています。そんな中で、これから地域の方たちが、地域を元気にする為にどういう所と組むかっていうと、まずは自分で勉強するしかないですね。
松田様のお話を聞いていても、酒井様のお話を聞いていても、やはり糸口見つけてぐいぐいといく、という事をやられていて、そこからで色んな所に広がっていっているわけですよね。そこの努力はせざるを得ないですね。私実は前職で広告代理店にいたんですけど、広告代理店って所詮代理店なんです。酒井様と松田様達の連携の話を聞いていると、広告代理店は不要ですね。本当に怒られますけど、必要な所は、テレビの枠を買うだとか、そういったことはそうなんですけど、そうじゃない所は知恵さえ出せば補助金がなくても対応できるような要素がたくさんあると思います。補助金の活用はいずれ切れるわけですから。結局切れて自走できないのだったらやった意味がないので。余談ですけど、広告代理店との付き合い方、或いはコンサルや専門家と呼ばれる人との付き合い方はぜひ皆様なりに考えて、お付き合いいただいた方がいいかと、実は勝手に思っております。
では松田様、もうちょっと僕はこういう所と組みたいっていうところを具体的にお教えいただけないでしょうか。
松田)
やっぱり同じ目線で見てくれるところですかね。みなさん知らないと思うのですけど…巨人の星という漫画がありまして。星飛雄馬が小さい時に星一徹という親父さんに野球のスパルタ教育を受けてプロ野球選手になって巨人の星を目指す!というマンガです。大リーグボール養成ギブスみたいなものを毎日つけさせられてですね。燃えるボールをノックして“とってみろ!”という無茶なマンガです。そういうスポコン(スポーツ根性)が平気で放送されていたころに育った人間なので…テレビも白黒の頃ですね。
星飛雄馬が毎朝ランニングをしているんですよ、朝にタッタッタッと。とある日、いつもの道が工事されているんです。「工事中だから、他回れ」って言われて他の道を選択します。
そこには遠回りして行く道と、近回りをする道が二つある…星飛雄馬は何も考えず近い道を選んで走り出します。「工事中だからしょうがないよな」って。
走って行ったその道の途中に星一徹が鬼みたいな顔で立っているんです。まさに「鬼っ!」て書いてありますけど。飛雄馬はいきなり一徹に殴られます。「お前はランニングの意味がわかっていない、何のためにランニングをしている!巨人の星になるためだろ!」
当時、飛雄馬はランニングをする本当の意味がわからなかった。
自分の最終目的が何かを見失ってしまうと何で走っているのかがわからなくなる…楽な方法を選択しようとするといつも私の中の第二の自分、星一徹みたいなものが出てきて喝を入れてくれる・・・本当の目的は何なの?と。
これは近道なんじゃないか、楽しているんじゃないか・・・と思ったら、なるべく近道をしないようにしています。他の道もあるんじゃないかと考える。そうすると自然と物事を深く考えるようになる。このようなヒューマニズムを理解してワハハと笑っていただける方とは深いお付き合いができると思います。ああでもないこうでもない言いながらどうしたらできるのかを一緒に考えるようになる。楽しいですよ~。この考えを会社が応援してくれるかどうかはちょっと分からないですけど(笑)