2020年12月28日更新
大分県は日本一の「おんせん県おおいた」の名の通り温泉の湧出量、源泉数ともに全国1位。別府や湯布院といった有名温泉目当てに毎年多くの観光客が訪れますが、魅力は温泉だけにとどまりません。消費者の声を徹底的に取り入れたお菓子開発や、新型コロナウイルスによる苦境を逆手に取った商品開発など、新しいアイデアが次々に形にされています。
PickUp記事:「別府市に「湯けむり洋菓子店」 「利用者の声×化学」でオリジナル菓子開発」(大分経済新聞2020.11.19)
(引用:湯けむり洋菓子店公式Instagram)
温泉で有名な大分県別府市に、大分県の食材を使った「湯けむり洋菓子店」が2020年11月25日にオープンしました。特徴は、同店の女性店主が京都大学で化学分野の技術職員として働かれていた経験を持つこと。夫の転勤で別府に移住したことをきっかけに、子どもの頃からの夢の一つだったという洋菓子店を開くことにされたそうです。
特徴は、化学分野の研究に携わっていた経験を生かし、SNSなどを通して集めた消費者の声を詰め込んだオリジナルスイーツを販売していることです。店主が、「大分県の食材」「おいしい以外に求めるもの」についてSNSを通して情報を集めたところ、カボス、甘太くん(サツマイモ)、日田の梨、杵築のミカンといった回答や、「酒に合う」「朝食として食べられる」「低糖質の」といった声が集まり、商品開発に生かされています。
このように、最近ではマーケティングの力と地域の特産品を組み合わせた新しい商品を提供する取り組みが活発になっています。