2021年05月10日更新
「深谷ねぎ」などのブランド野菜をはじめ、多種多様な農産物の生産地として知られる深谷市。同市では、農家と多様なアグリテック(AgricultureとTechnologyを組み合わせた造語)企業がつながりあい、未来の農業都市を創造することを目指しています。
PickUp記事:「深谷地域で「地産地消」と地域内流通の実証実験 農作物マッチング「まず地元で」」(熊谷経済新聞2021.4.4)
( 引用:埼玉県深谷市HP)
深谷市は、大河ドラマ「青天を衝け」の主人公であり、新一万円札の肖像として決定している渋沢栄一が生まれたまちです。この深谷市は、「関東の台所」と呼ばれるほど、首都圏に多種多様な農産物を供給するなど、農業が盛んです。
しかし、深谷市も他都市と同様に、農家の高齢化が進み、遊休農地・耕作放棄地が増える一方で、「農業はきつい」「稼げない」「休めない」と言った農業イメージから後継者不足に悩んでいます。いま深谷市では、渋沢の精神を継承し、ビジネスの力でこうした農業分野の課題を、「テクノロジー活用による農業生産性の向上(コスト・負担の軽減)」「付加価値の創出(収量、商品の高価格化)」「農業者の働き方改革、新たなワークスタイルの実現」を通じて解決することに挑戦しています。
これらは自治体や農家単独で実現できることではないため、深谷市は2019年6月には「DEEP VALLEY アグリテック集積宣言」を実施し、地域内外の農業関連企業やアグリテック企業を呼び込み、農業とアグリテック企業のマッチングと製品化・事業化を強力に推進し、儲かる農業の実現を目指しています。