2021年06月01日更新
■株式会社良品計画 ソーシャルグッド事業部 ローカルグッド担当課長 高橋 哲 様
■合同会社WOULD 多田 朋和 様
■一般社団法人全国スーパーマーケット協会 アドバイザー 牛島 晃 様 (ファシリテーター)
※以下、敬称略
これから少し細かい所をお話しさせていただければと思うのですけれども。多田様、ここまで1つ仕組みが出来上がってきていると思います。そこにたどり着くまでの、自治体方々との調整事、地域住民の方々とのやり取りは大変ご苦労された点だと思います。その辺りのお話について教えていただきたいです。
多田)シラハマ校舎に行きつくまでは、シラハマアパートメントというものを運営していました。シラハマ校舎からは2キロ位のすぐ近いところでやっていましたので、知り合いもいましたし、妻が小学校・幼稚園の出身でもありましたので、比較的運営することについては、協力的な方が多かったです。ただ、シラハマ校舎を1番初めの事業として実施するとなると、かなりハードルは高かったと思います。段階的に10年前からシラハマアパートメントを白浜エリアで営業していたので、そこの所は非常にスムーズに入っていく事ができました。
牛島)更に多田様にお伺いしたいのですが、今SDGsのお取組み等が各社盛んになされておりますが、「持続可能」という所でなにかお考えがあればお願いします。
多田)そうですね、先ほど話の中でも白浜の4.0PLANの中で、再生エネルギーから今実際やっているサービスまでを、全て最初から最後まで作っていきたいなとは考えております。それは持続可能なサスティナビリティといった意味で、最終的な目標としてもっていきたいなとは考えています。
牛島)結果としてそうなるという所ですね。
多田)はい、そうですね。あんまり考えてやるというよりかは、まずやってみて駄目だったら方向転換すればいいのではないかなというのが、自分でもありますので、トライアンドエラーでやっていますし、それは最初からずっとやっている事ですので。まず自分がやって面白いかどうか、やってみて続けられるかどうかっていうのが、1番初めに考える事なので、結果として今の状態にはなっています。机の上で考えた事はないですね。白浜の校舎をやり始めて、これをやればいいなというのは、その後出てくるので、ほぼ毎日がアップデートされている状態ではありますね。
牛島)ありがとうございます。高橋様はどうでしょうか。
高橋)はい、先ほど少し触れたのですが、我々の役割とは何だろうと考えた時に、地域で何かを始めるエンジン役、エンジンというか最初のきっかけ作りが我々の役目なのかなとは思っています。最終的にはその地域の中で、自走という(中々難しい言葉ではあるのですが)地域の中で自分達のやりたい事をやり、盛り上がっていく様な仕組みが出来ればいいのかなという風には思っています。実は無印良品が始動した当初、結果的には環境問題にはかなり配慮していました。昨今SDGsの話はよく出ていますけれども、自然と地域が自走し、循環しながらうまく回っていけば良いのではないでしょうか。
牛島)はい、ありがとうございます。お二人の取組もそうなのですが、実は地域の営みそのものがSDGsではないかと私は思っておりまして、そこを非常にうまく活用して、事業にされてる様な気がします。地域だからこそできる、という部分がありましたら、高橋様どうでしょう。