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米および植物性素材の新ブランド 健康とSDGsに貢献する商品提案へ

2022年04月11日更新

PickUp記事:亀田製菓グループの美味しく健康価値のある食品事業の進化(FOODLABO 2022.03.10)

亀田製菓株式会社は、次のグループ会社とともに、米や植物性素材を用いた新ブランドを展開し、美味しさはもちろん、体と環境によく、健康とSDGsの両方に貢献する商品提案を進めていくことを発表しました。

・株式会社マイセンファインフード

「プラントベースドフード(植物性代替肉)」の新ブランド JOY GREEN

・株式会社タイナイ

「米粉パン」の新ブランド Happy Bakery

・亀田製菓株式会社

「お米由来の乳酸菌」の新ブランド Rice BIO

同社の新ブランドでは、米菓製造で培った「多彩な食感と味つけ技術」等を活用し、“植物性素材”をベースとした商品提案で、同社独自の新しい価値である、健康・美味しさ・感動を顧客に提供していくつもりです。

また、同社以外の新ブランドでの商品開発にも、その技術を活用していく方針で、実際、おせんべい製造技術を活かして、これまでになかったブロックタイプのプラントベースドミートの開発に成功しており、JOY GREENブランド新商品「植物生まれのベースミート」として、4月1日より販売するようになっています。

このように、同社ならではの製造技術や、研究開発を通して得た知見等を新ブランドに注力していくほか、原料に米を使用しているメリットを活かして、新ブランドの商品開発を通じた、アレルゲン28品目不使用およびグルテンフリー対応についても、積極的に取り組んでいくそうです。

 

亀田製菓グループの新ブランド 米菓製造技術で健康とSDGsに役立つ事業始動

(引用:株式会社マイセンファインフード公式HP

亀田製菓株式会社は、株式会社マイセンファインフードおよび株式会社タイナイと共に、「プラントベースドフード(植物性代替肉)」、「米粉パン」、「お米由来の乳酸菌」の新たなブランドをそれぞれ立ち上げました。

3つのブランドを展開して開発に取り組んでいく食品素材の特徴は、それぞれ以下の通りになります。

「プラントベースドフード(植物性代替肉)」

https://www.maisen.co.jp/shopping/items/20000.html

肉の替わりとなるよう、動物性の原材料を使用せずに製造された大豆食品。大豆ミートとも呼ばれ、肉のような食感をもたせたり、大豆特有のにおいを抑えたりと、肉のような味や歯ごたえが再現されているものも多い。肉と比べて、低脂肪、低カロリーのほか、大豆以外の食物アレルギー特定原材料等27品目を使用していない製品もある。

「米粉パン」

https://tainai.co.jp/pages/particular

米を原料にした粉から製造されるパン。米粉と小麦粉から製造されたものや、米粉にグルテンを加えたものなど、米粉パンのすべてが小麦粉未使用やグルテンフリーとは限らないものの、米粉100%かつグルテンフリーの商品であれば、食物アレルギー特定原材料等28品目不使用を実現した商品の開発が可能。

「お米由来の乳酸菌」

https://www.kameda-okome.com/lactobacillus/

乳酸菌には、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を主につくる動物性乳酸菌と、大豆や米などの植物性素材を発酵させて、みそやしょうゆ、漬物、お酒などをつくる植物性乳酸菌があるが、植物性乳酸菌は、日本の伝統的な食生活で摂取されてきた菌であり、胃酸等の消化でも死滅せず、腸まで届いて活動することで知られている。

このように、栄養面や健康面でのメリットが知られている植物性素材ですが、肉や牛乳などの動物性素材を利用するよりも、SDGsに貢献できる可能性が高く、次のようなメリットが考えられます。

・畜産と比較して温室効果ガスの排出量が少ない

米などの植物を利用した方が、家畜による温室効果ガス(二酸化炭素やメタンガス)および糞尿等の排出がないため、気候変動リスクや環境負荷を低減できる。

・農薬および化学肥料の使用抑制につながる

減農薬や減化学肥料で栽培された米や大豆などを原料に採用することで、土壌汚染を抑制した持続可能な農業を支援できる。

・地元産の素材を優先使用して、地域経済や農業振興に貢献できる

地元素材の使用で輸送距離を減らせるほか、地元企業と一緒に、より効率的な物流システムを構築できれば、エネルギー効率の向上による化石燃料の使用削減など、地球温暖化防止に役立てる可能性も。

・食の生産効率性を高めて、食料供給に貢献できる

牛の場合、肉1kgに対して約10倍量の穀物消費を伴うほか、面積あたりの収穫量も植物の方が多いなど、植物性素材の方が、食料生産効率が高い。そのため、畜産への依存を減らすことで、持続可能な食品生産の実現に近づける。

また、上のようなSDGsへの貢献だけでなく、植物性食品の持つ健康価値として、例えば、大豆は肉よりも低脂肪でカロリーが低く、また高タンパク質の食品であると言った、栄養面はもちろん、

・米粉100%使用で、小麦などの食物アレルゲンやグルテンフリーが実現可能

・植物性乳酸菌による整腸作用

など、健康に対するメリットも多く、味だけでなく体に良いものを提供しようと言う同社の理念に、植物性素材がマッチしていることがわかります。

同社は今後、これらの新ブランドを通じて、近年の健康志向を満たす商品を提案していくことでしょう。

植物性タンパク質や米由来乳酸菌などで健康とSDGsに貢献 ブランド化事例も