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スマート農業で目指す持続可能な社会 廃棄ネギなどで農業資材を開発

2023年04月10日更新

PickUp記事:深谷市とアグリスマイルが連携 ネギからネギができるかも、「深谷ねぎ」活用で(熊谷経済新聞2023.03.02)

今年3月、深谷市は、株式会社AGRI SMILE(アグリ スマイル)と連携協定を締結しました。

農業を基軸とした持続可能な社会の実現を図るため、野菜などの食品残渣を用いたバイオスティミュラント(生物刺激剤)の開発を進める同社と連携する同市では、以前より、農業関連企業の誘致推進を目的とした施策「アグリテック集積都市 DEEP VALLEY」に取り組んでいます。

本施策は、同市における農業課題の解決に役立つ技術等を持つ多様な企業を市内に誘致・集積し、農業先進都市と言う将来像の実現を目指すものです。

その一環として、今回の連携協定では、同市特産の「深谷ねぎ」を用いたバイオスティミュラント開発に着手するとともに、同社による深谷ねぎの減肥栽培やブランディング活動が行われる予定となっています。

深谷ねぎなどのネギ栽培で生じている食品残渣(緑色の葉や皮などの廃棄部分)については、同市の長年の課題となっていますが、本取り組みのような、廃棄食品の活用で循環型農業を実現しようとする取り組みが進められた結果、食品残渣を用いたバイオスティミュラント開発や減肥栽培が促進されて、農業の課題解決につながる可能性もありそうです。

ゆくゆくは、化学肥料や農薬に頼らない、環境に優しい農業の普及・拡大、脱炭素地域づくり、そして農産物のブランド化などを通して、SDGsに貢献していくことが期待されています。

 

深谷市のスマート農業事業 廃棄ネギで開発する農業資材で深谷ねぎを栽培