2020年05月01日更新
『サッポログループにできること。〈共創〉地域に愛される会社になろう。』~②~
講師:サッポロビール株式会社 広域法人営業本部 本部長代理 担当部長 松田 正哉
ビールのおさらいです。1994年当時、5億5000万ケースほどビールは売れていました。バブルがちょうど終わったくらいの時期です。もっと伸びると言われ続けていましたが、バブルが終わり、ここから徐々に出荷量は下がり始めます。ビールが売れなくなってイノベーションが起きます。「ビールはやっぱり高いから売れないんじゃないか」と。1995年に第二のビール、発泡酒が登場しビールジャンルの低価格化が進みます。そこで少しは需要の改善が図られるかと思いきや、まだまだビールの市場規模は下がって行きます。2003年。さらなるビールジャンルの低価格化を目指しサッポロビールは第三のビール(ドラフトワン)を発売いたしました。
技術革新、求めやすい低価格化というイノベーションを起こしても起こしても市場の需要は下がっていく。現在、ビール類の出荷量は約4億ケースです。1994年当時と比べ、この30数年間で1億5000万ケース程度減少しています。1億5000万ケースというとビール会社1社か2社がなくなってしまう、そのぐらいのインパクトのある数です。さらには流通革命が起き、酒類の免許が緩和され、皆様が色々なところでビールを買いやすくなりましたが、ビール類の売り上げ減少に歯止めをかけられなかったのです。それがビール会社の現状です。