2021年07月12日更新
新たに「ニッポンエール プロジェクト」を発足した全国農業協同組合連合会(JA全農)は、日本の地域食材を用いた新商品開発を企業コラボにて開始。商品第1弾として宮崎県産日向夏の果肉と白皮(はくひ)使った清涼飲料水「ニッポンエール 宮崎県産日向夏」を発表しました。JA全農とのコラボレーション実績を持つメーカーのひとつ株式会社伊藤園が同プロジェクト最初のコラボ企業として同商品を共同開発し6月7日より発売を始めています。
同プロジェクトの目的は、高齢化の進行や後継者・人手不足などの課題に直面する国内農業従事者への支援であり、メーカー企業との連携を通じて日本産農産物を加工、付加価値を高めた商品を販売することで地域食材そのものの知名度を上げて販売を促進するなど、全国の産地を応援することです。
JA全農は以前より、「ニッポンエール」という商品ブランドをすでに展開していました。これまでの商品ラインナップは、産地指定の農産物を使ったドライフルーツやグミ、キャンディなどが主でしたが、支援強化のため商品の幅をさらに広げるべく、JA全農とメーカー企業および販売先が協力して商品開発やPR活動を行い国産農畜産物の販売を促進する新プロジェクトへと発展したのです。
PuckUp記事:加工品で農業支援「ニッポンエール プロジェクト」 第1弾は宮崎県産日向夏の飲料 JA全農と伊藤園(食品新聞2021.06.18)
JA全農の新プロジェクト 地域食材を用いた企業コラボの商品開発第1弾は宮崎県産日向夏の清涼飲料水
(引用:株式会社伊藤園公式HP「ニッポンエール 宮崎県産日向夏」)
全国農業協同組合連合会(JA全農)の新規プロジェクトである「ニッポンエール プロジェクト」が始動しメーカー企業である株式会社伊藤園との共同開発による飲料「ニッポンエール 宮崎県産日向夏」が6月7日から販売開始となりました。
宮崎県の地域食材のひとつで県発祥の柑橘でもある「日向夏」を活用した商品を開発するため、同社は日向夏について学ぶべく生産農家を訪れてヒアリングを実施。農家の方々の声を参考に日向夏のおいしさと香りを楽しめる商品を開発しようと、日向夏の果肉だけでなく白皮(はくひ)も材料に使用したのだそうです。
日向夏は、果皮と果肉の間にある白い部分(白皮)を果肉と一緒に食べるとさらにおいしくなる柑橘で食べ方が少し独特です。生産者の方からその食べ方を教わった同社は、商品の開発の際に、果実の甘酸っぱさと白皮の甘さの両方を表現できるよう、酸度と甘さのバランスのとれた味づくりを目指しました。理想的な味わいができたと自信をのぞかせている同社は、同プロジェクトのコラボ企業として商品販売やPRにも参画しています。
宮崎県などいくつかの生産地域では親しまれている日向夏ですが、全国的にはあまり知られていません。日向夏の存在を消費者にアピールし、少しでも販売拡大を図ることで生産農家の方々の暮らしがよくなってほしいという地域の期待が同プロジェクトに寄せられているのです。